おそらくあなたは風営法関連のナイトビジネスをしていて、こんな状況ではないでしょうか?
・お店に警察の立ち入りがあって、指導が入ってしまった
・お店の営業で、私服警察みたいな人が来た
・お店の運営はどう考えても風営法違反でプレッシャ半端ない
・大丈夫だとは思うけど、念のため警察の動向を探りたい
キャバクラやガールズバー、あるいは一部のメイド喫茶などのコンセプト系の飲食店では風営法の悩みは尽きません。
いくら理論武装をしても風営法違反は違反だし、でも是正をすれば売り上げに響く、これが実際のところでしょう。
私は風営法が得意な行政書士の一人で、東京都内のありとあらゆる業態のお店の手続きをしてきました。
もちろん手続きでは終わらずに、許可を取った後のクライアントの相談にも親身に乗ってきたつもりです。
そんな中で多いのがやはり風営法違反が気になって仕方がないというものです。
風営法違反については、これは営業者さんが勉強してもらうしか手段はありません。
違反行為で警察の目に留まるのが嫌であれば法律を守りましょうとしか言いようがありません。
しかし、それ以上に警察との接し方、どのようにして警察は風営法違反を見つけるのか、これは知っておいて損はありません。
ここでは、特に東京都を例にとって、
なぜナイトビジネスのお店の風営法違反は警察の目に留まるのか?
また、どうすれば警察の目に留まる確率を下げることができるのか?
ここを深ぼってみたいと思います。
Contents
風営法違反はなぜバレる?
必ずきっかけがある
例えばあなたのお店が何らかの風営法違反をしていたとしましょう。
・時間外営業
・無許可接待
・無許可での深夜遊興
これらがお店で行われる場合、警察署も全部が全部のお店の実態を把握できているかどうかは、これはノーです。
さすがに所轄の何百もあるようなお店を一つ一つ見て回れているかは、そんなことはありません。
ということは、何もなければ定期的な巡回であなたのお店の風営法違反が見つかる以外には、何らかのきっかけがあると思っていいでしょう。
では、何がきっかけであなたのお店の風営法違反は警察の知るところになるのでしょうか?
大きく分けると次の4つになります。
・定期的な巡回
・タレコミ
・苦情
・やぶへび
これらを一つ一つ検討してみましょう。
定期的な巡回
警察署の生活安全課保安係は、一年に一度程度は許可を取ったお店や深夜酒類提供飲食店の届け出をしたお店を巡回します。
もちろんこの数字が半年に一回か数年に一回かはわかりませんが、少なくとも全く見回りもなく数年が経過するというのはありません。
この場合は生活安全課の職員数人が一組になって一つずつお店を回ります。
大抵は普通のお客と同様にお店の入り口をノックして、
「○○警察署です。立ち入りに来ました」
などとあいさつがあって店内を見回ります。
この際に必ず従業員名簿が確認され、特に問題が見当たらないと
「それでは健全営業をお願いします」
などと言われて次の店舗にうつります。
この時に従業員名簿に不備があったり、あるいは何らかの風営法違反が見つかると呼び出しを受けることになります。
おおむね風営法違反の半分は定期的な立ち入りで見つかると考えていいでしょう。
タレコミ
次に多いのがタレコミです。
タレコミはあなたのお店を陥れようとして警察署に情報提供をするというものです。
これは多いのがなんといっても近隣店舗です。
例えば新しくできたお店は繁盛していて、自分のお店のお客がとられてしまったとしましょう。
こうなると何らかのいちゃもんをつけたくなるのが人情です。
しかし、いちゃもんをつけようにも特に見つからない場合に、風営法違反を探してこれを密告するというものです。
また、意外かもしれませんがお客や元従業員のタレコミも多いので注意が必要です。
例えばぼったくられたお客が腹いせに警察署にチクリに行くというものです。
また、案外多いのがガチ恋客です。
例えばキャストに本気で惚れてしまい、結果として面倒くさいお客とされて冷たくあしらわれたとしましょう。
こうなるとお客としては何とか仕返ししてやろうとなって、風営法違反を密告するのです。
苦情
そして近隣住民の苦情もきっかけの一つです。
このパターンで多いのがなんといっても騒音トラブルですね。
例えばあなたのお店の音がうるさくて夜眠れない住民がいたとします。
その住民がお店にクレームを入れてくれればいいのですが、普通はナイトビジネスのお店に直接クレームを入れる人は稀です。
当たり前ですが苦情は警察に入れることになりますので、これがきっかけで目に留まってしまうということになるのです。
やぶへび
これは半分以上笑い話なのですが、やぶへびも念のため注意しましょう。
「うちはガールズバーなんですけど、カウンター越しなんでデュエットしてもOKですよね?」
こんなことを警察署に聞きに行ったとしましょう。
すると警察署の係は
「こいつは風営法をなんもわかっていないな」
となって後日ねらいうちをすることになるのです。
笑い話かもしれませんが、本人はただ疑問を聞きに行っただけですのでどこが笑い話なのかわからないのです。
どうすれば確率を下げられるの?
ここまで警察が風営法違反を見つけるパターンをいくつか紹介しましたが、
ではどうすればあなたのお店の風営法違反が警察に見つかる確率を下げられるのでしょうか?
まず結論から言えば風営法違反は遅かれ早かれ見つかります。
見つかりたくないのであれば法律を守りましょうとしか言いようがありません。
そのうえで、一番重要なのが
「お店を運営している側は弱い立場なんだ」
これをしっかり認識するべきだということです。
例えば密告にしても苦情にしても、お店を営業している以上近隣の店舗や住民とのトラブルは完全に避けることはできません。
ということは日ごろからできる限りコミュニケーションを図り、場合によっては道路掃除をするなどをしてもいいでしょう。
こうすれば仮に苦情があったとしてもあなたのお店に直接苦情を入れてくれるかもしれません。
そこで苦情に対して面倒くさそうな態度を取ったり、逆切れしたらもうアウトです。
というかその人ナイトビジネスは向いていないです。
また、従業員は案外見落とされがちです。
例えば風紀でクビになって罰金にされて、お店に恨みを持ったとします。
その人はお店の内部のことをわかっていますので、いくらでも告げ口し放題ということになります。
ここでお店を運営しているほうが弱い立場なんだと認識すれば、仮にクビにするとしても言い方は変わってくるはずです。
また、クビにされた側であったとしても最低限の誠意が感じられれば
「首にはなったけど、自分にも非があった」
と、密告まで意識が回らないということもあるでしょう。
長く続くお店の経営者は、例外なくこの辺りをわかっています。
ナイトビジネスは基本的にお酒が絡んだ商売なので、人間心理の機微がわからなければいつか痛い目を見ることになります。
法律違反だというと、どうしても四角四面の様なきっちりとしたものをイメージする人は多いかもしれません。
しかし、では完全にクールなものなのかと言われればそうではありません。
ここまでお読みのあなたであれば、風営法違反が見つかるきっかけは、
きわめて人間的なところに原因があることがお分かりになったと思います。
ご参考になると幸いです。
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