俳優の香川照之さんが銀座のクラブでセクハラをしたというスキャンダルがネットを中心に騒がれています。
香川さん本人も行為を認めているので、この報道は本当なのでしょう。
実業家のひろゆきさんはこの行為について
「クラブってそういうところでしょ」
とライブ配信で言っていましたが、クラブとはこういうところというイメージがさらに強まったのだと思います。
一般のイメージでいうと銀座のクラブというときれいな女性に接客してもらうのですが、スケベな言動をする親爺はどこにでもいるし、どこのクラブでも大なり小なり許容されているのだろうということでしょう。
もちろん中にはクラブとはいっても「銀座は別で、社交的な会話をするところだ」という意見の人も多いと思います。
しかしお酒が入れば口説きたい、スケベ心を満たしたいと思う親爺はどこにだっているだろうし、あとは線引きをどこにするかになります。
実際にこのお店で香川照之さんがセクハラ行為を行った時も、お店のママさんも内勤さんも止めなかったということです。
つまり「このくらいは許容しろよ」という無言の圧力がこの女性キャストにあったのではないかと推測します。
僕個人の一意見として、香川照之の行為は普通にダサいしキモいし男として情けないです。
お店のお客とキャストの立場は圧倒的にお客の方が強いし、特に銀座のクラブになれば料金はかなりの高額になるはずです。
「これだけのお金を払っているんだから」という圧倒的な強者の立場で女性のブラジャーをはぎ取ってにおいをかぎまくり、それを同席の男性陣でシェアし、キャストの胸を撫でまわしたということなのですが、同席の男性陣に誰も止める人がいない段階でこの人とこの周りの人たち終わっています。
社会的にも成功し、多数のCMに出演し、品行方正なきれいごとを並べるひとでもスケベな部分はあるんだというロールモデルということでしょう。
Contents
香川照之による性加害。銀座のクラブは風営法違反?
なぜママは止めなかったのか?
今回は風営法の観点で香川照之の行為を検討してみたいと思います。
先ほどの通り、報道によると香川照之は
・キャストさんのブラジャーをはぎ取った
・そのブラジャーを男性客同士で嗅ぎまわした
・キャストの服の中に手をいれ、胸を撫でまわした
・キャストにキスをした
ということが訴状から確認ができたとデイリー新潮では報じています。これが報道通りだとして検討してみます。
銀座のクラブは通常、風営法2条1項1に該当する接待飲食店として、1号許可を得て営業をしていることがほとんどです。
おそらくこのお店も1号許可を取得しているはずです。
では、1号許可とはどのような許可なのか?風営法2条1法を見てみましょう。すると
一 キヤバレー、待合、料理店、カフエーその他設備を設けて客の接待をして客に遊興又は飲食をさせる営業
の条文になります。お店が客の接待をして遊興、飲食をさせる飲食店でしょう。
そして、この”接待”とは風営法2条3にあるように
3 この法律において「接待」とは、歓楽的雰囲気を醸し出す方法により客をもてなすことをいう。
と規定がされています。
歓楽的雰囲気を醸し出すことを接待と呼ぶことにしていますが、ではこの香川照之の行為は歓楽的雰囲気を醸し出してもてなした行為なのかどうなのかということになります。
香川照之の行為は卑わい行為?
昭和59年東京都条例第128号、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行条例では、第7条に以下の文言があります。
(風俗営業者の遵守事項)
第 7 条 風俗営業者は、次に掲げる事項を遵守しなければならない。
① 営業所で卑わいな行為その他善良の風俗を害する行為をし、又はさせないこと。
つまりクラブの店内では卑わいな行為をしたらだめで、これをお店側は遵守する義務を負っているのです。
香川照之の行為は接待の範囲なのか?それとも卑わい行為なのか?ここで話は分かれることになります。
ブラジャーをはぎ取り、キスをして、胸を撫でまわす行為を卑わい行為ととらえないのはかなり無理があります。
完全に接待の範囲とかどうかではなくて、卑わい行為だと感じるのが普通の感覚でしょう。
もちろん、最終的にはその行為が卑わい行為かそれとも接待行為の範囲なのかを判断するのは警察で、そこに異議があれば最終的には司法の判断ということになります。
しかし、これらの行為を卑わいではないと言い切れるのは少し一般の感覚からはずれているし、これが卑わい行為でなければどこからが卑わい行為なのかを逆に教えてほしいです。
卑わい行為をなぜお店のママは止めなかったのか?
報道では香川照之の行為をやんわりとはたしなめたが、最終的に止めることはしなかったとされています。
これが銀座のクラブの実態なのでしょうか?銀座のクラブはお客のステータスを大事にするから、有名人である香川照之であれば何してもまあいいじゃないかという判断なのでしょうか。
仮にこれが銀座のクラブの実態だとしましょう。しかしこれが風営法違反であるとまた話は変わってきます。
お店側は香川照之の卑わい行為を止める義務があるにも関わらず止めなかったからです。
じゃあなぜママは止めなかったのか?
単純に有名人でお金持ちで、社会的ステータスがある人だからこの程度のことは許容するのが筋と思ったからでしょう。
もちろんママにも人情があるはずですので、心が痛む部分はあったはずです。
しかし銀座のクラブというメンツが香川照之の行為を辞めさせなかったのでしょう。
これって性風俗店じゃね?
風営法2条6の2には、性風俗についてこのように記載があります。
6 この法律において「店舗型性風俗特殊営業」とは、次の各号のいずれかに該当する営業をいう。
二 個室を設け、当該個室において異性の客の性的好奇心に応じてその客に接触する役務を提供する営業(前号に該当する営業を除く。)
つまり男性のスケベ心に応じてキャストとお客が接触する場合は性風俗という区分のお店になる、ということです。
香川照之は衣服の中に手を突っ込んで胸を撫でまわしたということなので、見方によっては店舗型性風俗特殊営業のお店だとも言えるでしょう。
もちろんこれが「いや、スケベ心でさわっていたんじゃない」というのであれば性風俗とは言わないかもしれませんが、すこし一般社会的な認識とは違ったように感じます。
性風俗店に該当するのであれば届け出をしなければならないのですが、銀座では店舗型性風俗の届け出は受理されませんのでお店は違法営業をしているということになります。
いろいろキモい人間模様
この一連の流れを見ていると、香川照之の行為を黙認し、許容し、ヨイショする気持ち悪い人間模様が透けて見えます。
同席しているひとは香川照之だからこれ位OKだ、あるいは我慢しよう、キャストには泣いてもらって俺たちは香川照之のポチになろうとでも思ったのかもしれません。
お店側もキャストの心の痛みを知っているにも関わらずお客様を大事にとか、香川照之だからとか、社会的ステータスの高い人をもてなしてこそとか、そんな気持ちがあったから止めなかったのでしょう。
相手が香川照之なのだから、客ポチになろうと判断したのかもしれません。
一番キモいのは香川照之ですが、周りを取り巻くひとも、このお店も気持ち悪いし、おそらく香川照之のこの行為は常習的なもので、だからここまでエスカレートしてしまったのでしょう。
そうなると香川照之をここまで野放しにさせた芸能界、歌舞伎界もキモいです。
もちろんほとんどの芸能人、歌舞伎関係者はそんなことはないと信じたいですが、「そんなことはなさそうだな」と思わせるのに十分な判断材料になりました。
それでも僕は芸能界、歌舞伎界は健全な業界であることを期待したいと思います。
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