久しぶりに板橋区の麻雀店の依頼があって、上板橋の駅に行きました。
正直に言えば麻雀店の許可は風俗営業許可の中でも初歩の初歩で、慣れてはいますが、それでも意外に風営法上の出店規制の問題が絡みそうなので備忘録として残しておきたいと思います。
結論を言うと板橋区の盛り場は細かく用途地域が区切られていて、商業地域と近商や住居地域とかが細かく分かれています。
こうなるとどうしても風営法上の出店規制を受ける可能性があるので十分に気を付けたほうがいいです。
また、最近だと小規模な保育園がどこの駅にもあって、これからマージャン店を出店しようという場合にはしっかりと出店の可否を確認してから賃貸契約を結ぶのがいいでしょう。
Contents
板橋区の麻雀店の風営法許可
上板橋の病院
今回の依頼は上板橋の駅からすぐのところに複合ビルの一室でした。
電話があったその日は3時間ほど時間が取れるので、即日に店舗周辺の立地調査を行いました。
すると病床のある病院がいくつかあって、また保育園も認可型のものもあったりしてなかなかの難易度の場所であることが分かったのです。
よくマージャン店の出店で「不動産管理会社が許可取れるって言っていたから大丈夫だと思った」という声を聴くこともありますが、はっきり言って不動産管理会社はあてにしてはダメ。
言い回しとかもうまいし、リスクヘッジゴリゴリの契約書を結んで、あとから「やっぱ許可取れませんでした」ってなっても後の祭りであることが多いです。
たしかに以前のお店が許可を取っていれば「あそこは許可が取れる場所だ」と言いたくもなる気持ちは分かります。
しかし実際には出店の後に近所に病院とか保育所ができていたりすることもあるので、そんな気軽に「許可取れる」なんて言えるものではないはずです。
こういうケースはレアケースではありますが、それでも借主は生活がかかっているし、一歩間違えれば多額のお金を失いかねないので、そんな簡単な問題ではないのです。
病院と診療所の違い
今回の上板橋のケースでは、病院と保育所がネックになっています。
一般的に使う言葉の意味での「病院」はお医者さんいて、診察してくれたり、注射をうったりレントゲン撮ったりなどの街医者も含んでいることが多いでしょう。
しかし、風営法上の病院は病床の有無が極めて重要で、病床の施設があるかないかで出店規制が決まるのです。
本当にざっくりいうと、病床がある場合は出店規制を受けるので、その近くでは許可は取れません。
逆に病院であっても病床の施設がない場合は出店規制はないので許可は取れることになります。
正直この辺りは細かい決まりが多くて、このページで説明するのは避けますが、おおむね大病院の近くは出店ができなくて、街医者のクリニック的な病院はできないと考えるのが無難です。（本当に乱暴にざっくりいってますので必ず専門家にご相談ください）
保育所の問題
今回の件で問題になったのが保育所の問題です。
保育所で出店規制の対象になるのでポイントになるのが認可保育園かどうかです。
例えば最近ですと企業主導型とか、東京都認証保育園は認可外保育園になるので出店の規制は受けません。
しかし認可保育園は最近増加傾向にあるので、これがかなり気を使うのです。
この辺りについては経験がものをいうことになります。保育園があったとしても、それが認可保育園かそうでないかは見ればすぐにわかるので、あきらめずに専門家に相談することをお勧めします。
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