こんにちは、行政書士の前場です。
今回のテーマは、用途地域をおさえようです。
飲食店を開業する際に気になるのは、適切な許可手続きを得ているのか、これは大きなポイントですよね。
ですが適切な許可を得るためには立地も大きな問題となるのはなかなか知られていません。
というのも多くの飲食店の開業をするひとは保健所の許可までは意識が行くのですが、それ以外の許可手続きに意識がいかないことが多いんですよね。
ここで押さえておきたいのが深夜帯の営業と、ナイトビジネスに関する飲食店の営業です。
ナイトビジネスとはキャバクラさんとかホストクラブ、スナックなどが含まれます。
これらのお店はお店の立地をしっかりと検討しないと、最悪な場合出店を見合わせるなんてことにもなりかねません。
逆にお寿司屋さんとかラーメン店、専門料理店で、かつ深夜営業をしないようなお店とかはそこまで検討しないでもいいテーマです。
気をつけたいのが不動産は契約をとにかく取りたいので
「前のお店は深夜営業やってましたから大丈夫ですよ」
みたいなノリで、さも大丈夫かのように言ってくることも多いんですよね。
でも、正直そこまで確認しないで言っていることも多いです。
のちのちトラブルにならないためにも自分でも確認をすることをお勧めします。
Contents
飲食店と用途地域
用途地域とは?
それでは、用途地域の確認ですが、その前に簡単に用途地域の全体像を押さえておきましょう。
用途地域は”都市計画法”という法律によって定められています。
この都市計画法は名前の通りで都市を計画的に運営しましょうという法律です。
人間の生活は例えば飲み歩くときは繁華街で、住む場所は静かな住宅街でと、あんがい定型的なものですよね。
もちろん中には繁華街で生活をする人も多いと思いますし、逆に住宅街でお仕事までをされる方も多いと思います。
しかし、一般的に
・駅前は街並みはごちゃごちゃしていて商売っ気が多く
・駅から離れると静かで、住宅とかが多くなります。
これが無計画だと無茶な都市づくりになってしまうんですよね。
例えば住宅街のど真ん中にパチンコ屋ができても住民は決していい気はしません。
逆に駅前に閑静な住宅街が並んでも、これじゃあ商売はどこでするのということになってしまいます。
そのため都市を線引きしてここからは住居向きの地域、ここからは商業向きの地域とわけているのです。
そして、住居向きの地域であれば商業向きの商売は出店に制限があるなどの規制をしてバランスをとるということになります。
住居向きの地域を住居地域、商業向きの地域を商業地域といいます。
これは文字そのままですよね。
飲食店の出店と用途地域の考え方は?
では、ここまでで
①都市は用途地域によって線引きされているんだ
②この線引きによって住居地域や商業地域に分かれているんだ
ということがわかりました。
ここからは具体的に飲食店の出店との関係を見てみたいと思います。
まず、一番気をつけたいのは住居地域ではナイトビジネスは許可にならないというところです。
このナイトビジネスとはキャバクラさんやホストクラブさんはもちろん、バーや居酒屋、スナックなども含まれます。
キャバクラやホストクラブは風俗営業許可という許可を取得して営業することになります。
しかし住居地域ではこれらは出店ができません。申請しても許可にならないのです。
また、スナックやバー、居酒屋についても深夜帯に営業するのであれば深夜酒類提供飲食店の届け出が必要になります。
ところが住居地域ではこの深夜酒類提供飲食店の手続きはできませんので、深夜営業ができないということになります。
そのため、これらのお店を開業する場合には、かならずお店が住居地域に含まれていないことを最初に確認しましょう。
この場合、お店の一部でも住居地域にまたがっていると許可にはなりませんので、ご注意ください。
具体的な調べ方は?
ではここまでで用途地域と出店ができる出来ないまでが分かったと思います。
ここからは具体的にどのように用途地域を調べるのかを見てみましょう。
インターネットの検索エンジンであなたのお店の場所の自治体+用途地域で検索しましょう。
ここでは東京都+用途地域で検索します。
するとたいていどこの自治体でもサイトがあって、調べられるようになっています。
東京都の場合はこのように特別のサイトがありますが、多くの自治体はPDFが張られているだけのところも多いので、これはしっかりと確認したいところです。
では、東京都+用途地域で検索すると、都市計画情報インターネット提供サービスと出てきます。
クリックすると↑このようになりますので、ここから都市計画情報に進みます。
するとこのように東京都の地図が出てきますので、ここからあなたのお店の場所を探していきます。
ここでは港区六本木としましょう。
検索窓がありますので港区六本木と入力すると、このように地図が出てきます。
するとピンクとか緑、黄色で色分けされていることがわかると思います。
ここであなたのお店の場所をクリックすると、左側のボックスに用途地域が表示されるので、ここで確認します。
おみせのまわりがピンクだらけの場所であればいいのですが、黄色や緑の境目のところはかなり気を付けて出店をしたいところです。
ちなみに住居地域は第1種とか第2種とかありますが、ここは飛ばして住居地域だけ確認できれば目的は達成できます。
これで用途地域は確認できましたよね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は飲食店の出店で超重要な用途地域とその確認方法でした。
ここを確認しないで出店をすると、最悪な場合お店を変えないといけないなんてこともあります。
「そんな馬鹿なことってあるの?」とおもっても、実際にクライアントで経験したことですので、実際にあるあるなんですよ。
そんなことがないように、必ず確認のうえ、契約をするようにしましょう。
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